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2005.11.29

死闘ジャパンカップ! 2分22秒1の新たなる伝説

まず間違いなく、今年のベストバウトとなったであろうジャパンカップ。2分22秒1というレコードもさることながら、一流馬が死力を尽くした直線の攻防は語り継がれていくはずだ。わずか3センチ、ハーツクライの追撃を凌いだアルカセットは素晴らしい走りだった。デットーリはこれで3度目のJC制覇、いずれもハナ差勝ちというのだから、天才的としか言いようがない。道中も動きにまったく無駄がなく、内へ馬を入れながらコース取りによってポジションをあげていった。この馬の硬い馬場への適性を見抜いて、デットーリはJC参戦を進言したという。名手は名馬を知る。このGⅠは1勝しかしていない馬を、3番人気にした日本のファンの見識にも脱帽。天の邪鬼の私は1円も買っていなかった。

また2着に泣いたハーツクライ。この馬は3度回のGⅠ2着。ちなみに鞍上のルメールは5回目橋口厩舎は18回目(1着は4回)。横山典から乗り替わっても、シルバーコレクターの鬼であることは変わりなかったか。自分からレースをつくることができない馬は、勝つ力はあっても取りこぼしが多くなる。残り100メートルで脚が上がったゼンノロブロイが3着。終始、外を回った影響はあるにせよ、現時点のポテンシャルは100%発揮した結果だろう。母系の軽さが、こういうギリギリの勝負では限界を見せるのかもしれない。天皇賞秋の惨敗から巻き返したリンカーンが4着。有馬記念は要注意だ。5着に欧州年度代表馬の女傑ウイジャボード。4角手前で早めに動く無謀な仕掛けは、非常にもったいなかった。デットーリがこちらをチョイスしていたら、勝ち馬は入れ替わっていたかも。

今回、2分22秒2のホーリックスの日本レコードが16年ぶりに更新された。東京競馬場は2年前に改修があってレコードがリセットされたこともあり、同列に時計を比べることにあまり意味はない(改修で直線は伸び、コーナーは緩やかになった)。だが、ホーリックスとオグリキャップの死闘を上回るタイムが記録されたのは、私にとって実に感慨深いものだった(初めて馬券を買ったレースということもあるが)。あのレースのイブンベイ役を務めたのが、タップダンスシチー。2000メートル通過はシンボリクリスエスのレコードよちコンマ3秒速い1分57秒7。並のGⅠ馬にできる芸当ではない。名勝負を演出してくれた佐藤哲に感謝したい。有馬記念でディープインパクトの前に立ち塞がるのは、このコンビだろうか。

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受信: 2005.11.29 09:25

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受信: 2005.11.29 21:27

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ジャパンカップ(G1)結果 ◎ 12.バゴ(ジレ)8着 ○ 08.ゼンノロブロイ(デザーモ)3着 △ 16.ハーツクライ(ルメール)2着 □ 05.リンカーン(武豊)4着 1着、14.アルカセット(デットーリ) あまりにも人気し過ぎ? で、馬場適性ないと勝手に決めつけてハ..... [続きを読む]

受信: 2005.11.30 15:11

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