秋華賞回顧 二度あるユタカマジックは三度ある
下馬評通り、福永ラインクラフトと 武豊エアメサイアの一騎打ちとなった秋華賞。 レース前からメディアでユタカが色々と 挑発していましたが、私には心理戦というより、ユタカが ユーイチをライバルに引き上げようとしているように見えました。 もちろん、秋華賞をエンターテイメントとして 盛り上げる意図が一番だったことは、 武豊の人物とポジションを見れば言及するまでもないことですが。
その秋華賞は前哨戦のローズSの再現となりました。 早めに抜け出したラインをメサイアが捕まえたところがゴール。 福永の追い出すタイミングはドンピシャで、 4角でリードを広げた時は今回は勝ったと思わせました。 ところが、それを測ったように差しきるのだから、ユタカはすごい。 オークス、ローズSと、 「もう一度やれと言われてもできない」 完璧な騎乗と評されていたわけですが、 秋華賞でも同じことをやってしまったということです。二度あるユタカマジックは三度ある、肝に銘じました。
メサイアがスローでも折り合いに苦労しないタイプなのに対して、 マイラーのラインはスタートからなだめるのに必死でした。 3コーナー過ぎ、外に振られた他馬と接触して行きたがってしまったのも、 最後でコンマ0.5秒の踏ん張り に影響があったかもしれません。 福永はこの接触を随分と悔いているようです。 馬連はGⅠ史上最低の180円。 次走、メサイアはエ女王杯、ラインはマイルCSに向かうそうで、 古馬との対決が楽しみです。
※ラインの接触について、スポニチやGallopでは 「フェリシアとの接触」と報じているが、 これについて 脳内補完計画のエアデールさん が検証記事で疑問を呈している。 私もエアデールさんと同じ見方をするが、 ご興味ある方はパトロールをご覧になって確かめられたらいかがだろうか。
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