地方競馬の祭典 "フサイチJBC"は驚愕のイベント
地方競馬の最高優勝賞金をかけて争われるJBCクラシック&スプリント。 今年は11月3日(祝・木)、名古屋競馬場で行われます。 そのJBCにフサイチの冠号でお馴染み、関口房朗氏が協賛、 レース名は「フサイチネットJBC」と名付けられることが決まりました。 関口氏が支払うスポンサー料は2レースあわせて1000万円。 こうした形で一般企業が冠スポンサーとなるのは、 国内では中央、地方を通じて初めてのケースです。 関口氏の運営するフサイチネットにはファンから 窮状に喘ぐ地方競馬を救ってほしいとたくさんの声が寄せられていたそうで、 関口氏が地方競馬活性化に一役買おうと乗り出したとか。
公営競馬の窮状が社会問題として伝えられる昨今、中央競馬だけが潤い、 他の公営競馬が廃れていくというアンバランスな現況を放置してはいけない、 という思いを強く感じておりました。… ただ、公営競馬の復興は私ひとりの力ですべてを解決できるほど生やさしい問題ではありません。 今回のJBC協賛は“一般企業として日本初”と聞きましたが、 海外ではエルメスカップやボーダフォンダービーなどが当たり前のように実施されています。 今後、 “企業と競馬のコラボレーション”という形を日本でも定着できれば、 これまでにない効果が出ると思います。 …今回、一般企業の初協賛という形で私が動くことにより、 もっと社会全体がこの問題に取り組んでくださることを願って、一石を投じさせていただく所存です。 (記者会見での関口氏コメント・フサイチネット)
関口氏が並の人間と違うところは、思ったことはすぐに実行に移してしまうところです。 まだまだお役所体質の残る地方競馬主催者を簡単に動かし、 前例のないことをやってしまうのは、行政と付き合ったことがある人ならより凄さが分かるはず。 また、そこに惜しみなく費用を投入できるのは、 関口氏の懐の深さではないでしょうか。 JBCにお金を出したところで、関口氏にも経営する会社にも、経済的な見返りはありません。 同じヒルズ族の堀江貴文や村上世彰は、こうしたことは決してしないでしょう。 『富は分かち合ってこそ活かせる』という関口氏の考えは、 文字面では理解できても、実際に行動に映すのは容易なことではないのです。
関口氏はスポンサー料を払うだけではなく、 当日の大井競馬場で豪華フェスティバルを開催することにもしました。 その内容が圧巻です。「関口氏トークライブ」、「日米ダービーミュージアム」、 エンツォ・フェラーリなど「関口氏のスーパーカー展示」、 チャンピオン牛が振る舞われる「大バーベキューパーティ」、 「レース連動型の抽選プレゼント」…。 いやはや、11月3日のTCKはどんなことになるのやら。 ともあれ、地方競馬に元気を与えてくれるのは間違いありません。 今年のJBCは本当の意味で、初めて祭典と呼べるものになるのかもしれませんね。
ところで、ビッグな話題と併せてご紹介するのも気が引けるのですが、 「地方競馬に活気を取り戻してほしい」との題目で、 なんとも理解しがたい活動が始まりました。 「ハルウララ基金」 。 引退後に全国の地方競馬場をキャラバンする資金が必要とかで、 企業に寄付金を求めようというもの。躍起になってるのは、 無償で譲り受けたウララを高知競馬から連れ去った三代目オーナー。 1000万円を超えるグッズ料は何処にやっちゃったんだか。 自身の才能で築いた富を惜しげもなく寄付する御仁と、 息の止まりそうな地方競馬を利用して金を集めるのに懸命な女史。 同じ馬主でも、色々な人がいるんですね。
| 固定リンク
「気になるニュース&ブログ」カテゴリの記事
- シルポートら100頭所有の馬主 脱税容疑で資格取消か(2010.06.24)
- 1700万円でネット落札 ダイワマッジョーレが岩手へ移籍(2016.04.27)
- ローブティサージュが転倒 福永は大ケガで年内絶望(2015.11.01)
- 逆ギレ誘導員がムチ連打 ローブはパニックで大惨敗 (2014.12.04)
- 未解決のままの馬券課税問題 職場通報されるケースも(2014.04.24)
コメント