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2005.08.04

相次ぐ廃用種牡馬の帰郷 ファーディナンド事件から2年

米国産輸入種牡馬の帰郷が相次いでいる。 今月1日もフレイズが生まれ故郷のケンタッキーへと旅立っていった。 ブリーダーズカップターフなどの大レースを制して、 ジャパンカップ(勝ち馬マーベラスクラウン)にも参戦したフレイズは、 94年から日本で繋養されていた。 フレイズとはフランス語でイチゴの意味で、父親ストロベリーロードから連想されたものだろうか。 種牡馬としてフレイズの成績は芳しいものでなかった。 今年までJRA通算22勝、代表産駒は札幌日経OP2着のゴーウィズウィンド。 3年前、種牡馬としての供用は停止された。

大半のサラブレッドの末路は、名馬と言えど悲惨なものである。 しかし、フレイズは幸運な馬だった。 その後、オリンピッククラブ宝馬乗馬学校に移動し、 乗馬として競技会で入賞するほどまでになった。 さらに、現役時代の馬主は いつでも引き取る用意があると表明し、 その意思を受けて米国へと返還されたのだ。 現地の繋養先は功労馬のための牧場、オールドフレンズ。 ここは関係者らの寄付によって運営され、 日本にいたオジジアン、サンシャインフォーエヴァー、クリエイターらも余生を過ごしている。

輸入種牡馬を巡る出来事として避けて通れないのが、 2年前の「ファーディナンド屠殺事件」だ。 ケンタッキーダービー馬のファーディナンドは産駒がふるわず、 種牡馬廃用後、恣意的に居場所を転々とさせられ行方不明にされてしまった。 これが米国で大きく報道されたため、JRAは他のチャンピオンホースの 現況を調査せざるを得なくなった。 もし、これがその後の輸入種牡馬の帰郷に影響を与えているのなら、 全く気が滅入るファーディナンド屠殺事件から、 日本の生産界も最低限の常識を学び始めたと言えるのだろうか。

廃業した輸入種牡馬が、 本国に返されて大切に扱われるのは素晴らしいことだ。 日本人にとってはただの落第種牡馬でも、 現役時代を知るファンにはアイドルホースなのだから。 メジロマックイーンやトウカイテイオーが外国に輸出され、 成績が不振だからと屠殺されたとしたら、日本の関係者はどう感じるだろうか。 どんなシチュエーションでも惨禍をもたらすのは、想像力の欠如に他ならない。

>>参考「ケンタッキーダービー馬を屠殺 米を激怒させた日本生産界の常識」

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» [競馬] フレイズ、アメリカで余生 [昨日の風はどんなのだっけ?]
こういうニュースは安心しますが、ただ種牡馬としてもっと早く返してあげることが出来なかったかなとも少し過ぎりますね、しかし「アニマル・ベジテイション・カレッジ」にはグルメフロンティア、ムッシュシェクル、マイネルブラウがいるんですね、元気で何よりですが、グルメフロンティアは種牡馬続けてほしかったよ。グルメスペシャルが今後アッと言わせてやってほしい。 追記:もちろんこれだけの名馬に乗る機会を得た研修生達への経験を与えてくれたことや、輸入種牡馬に乗馬転用後にも競技で活躍出来るという道を付けたことは、「アニマ... [続きを読む]

受信: 2005.08.04 18:28

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