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2005.03.14

きょう宇都宮競馬廃止 政官に弄ばれた行く末

14日、栃木県営・宇都宮競馬場56年の歴史に幕を下ろす。 一般会計に390億円もの財政貢献を果たした宇都宮競馬だったが、 98年に単年度収支で赤字に転落。 以後、積立金で運営を行ってきたが、 来年度は一般収支からの補填を余儀なくさせられるとして廃止が決定された。 最終日は地元の3000勝ジョッキー、内田利雄らが参加する スーパースタージョッキーズカップ、 G1とちぎ大賞典など10レースが施行された後、 閉場セレモニーが行われる予定だ。 14日をもって、競馬の灯は北関東からひとたび消えることになる。

施設の老朽化著しい宇都宮競馬場だが、 30年以上前から新競馬場建設の話は進められていた。 しかし、移転場所選定や基本計画は遅々として進まず、 いざ用地の整備が始まったのは6年前のことだった。 工事には移転を主張してきた県議の関連する建設会社が大きく関わった。 この時、馬券の売り上げには陰りが見え、1年後、栃木県は 経営悪化を理由に移転計画を白紙撤回する。 すでに用地の取得などに費やされていた金額は98億4000万円。 今、80ヘクタールの広大な競馬場予定地は更地のまま寒風に晒されている。

もし、積立金から切り崩された98億円の予算があったら、 経営改善へ思い切った投資が可能だったかもしれない。 ジリ貧で賞金を切りつめ、馬の質を下げ続ける愚もなかったのではないか。 あまりに杜撰な移転計画露骨な利益誘導。 役人と政治家に弄ばれ続けた宇都宮競馬廃止も、 やはり「時代の流れ、やむを得ない措置」と片づけられていく。 職を失い路頭に迷うのは調教師、厩務員、騎手など現場の人間だけだ。 今も宇都宮に所属する500頭の馬の4割は移籍先が決まっていない。 行き場のない馬は殺処分されることになる。 誰がこんな状況をつくりだしたのか。宇都宮の最後の日をしっかりと目に焼き付けてくるつもりだ。

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コメント

自分も行ってました。県の人が声を張り上げて原稿を読む姿は足利の時と同じ。
足利は立地上でやむを得ないところもあり、一方で高崎のように主催者の頑張りが見えにくいところと違って、ここは三連単を導入したりしてきていたのにね。
なんだか、怒りとか悲しい、ではなく「もやっ」とした感じが未だにしてます。

投稿: neda | 2005.03.14 22:49

高崎ほど胸に支えた物が残るセレモニーではなかったですね。やはりトップが型どおりにしろきちんと頭を下げたこともあったかと。

投稿: ガトー@管理人 | 2005.03.15 21:38

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