« 2004年11月 | トップページ | 2005年1月 »

2004年12月の15件の記事

2004.12.31

現地リポート 吹雪と怒号に消えた高崎ラストラン

「遙かなる夢舞台の終焉」地元専門紙が銘打った第33回高崎大賞典のキャッチコピーだ。 12月31日、時代に翻弄され続けた高崎競馬が幕を下ろした。 東京から在来線と新幹線を乗り継いで競馬場に到着した頃、 雪は降り始めていた。最終日は晴天でとの願いは叶わなかった。 この日、競馬場を訪れたファンは普段の3倍の6500人。81年間、 この地で愛された競馬に別れを告げにきていたのだろう。 年配者だけでなく、家族連れやカップルなど、一瞬、一瞬を惜しむ人々でスタンドは埋まっていた。

あいにくの天候にもたくさんのファンが押し寄せた 夢舞台となるはずの高崎大賞典だったが…

着いてすぐの6レース、 サクラチトセオー産駒のノブシテイオウから先行馬への流し馬券。 脚抜きの良い馬場で前が止まらないはずという程度の素人予想だった。 レースはノブシテイオウが楽勝、2着に人気薄のワカオライデン産駒、ジャスピライトが逃げ残って 馬連5650円的中。 幸先が良い。この儲けは最終までに使い切ることを決めた。 レースの合間にかきこんだカレーも素朴で美味い。 7レースは若駒さよなら特別。高崎最後の2歳戦だ。 再びヒモ荒れを期待して人気の2頭から五月雨馬券。 しかし、テツノクリーク、インカラリックで堅く決まってハズレ。

気になる雪は強くなるばかりだった。 コースの前で写真を撮っていると、あっという間に身体は白く覆われてしまった。 AB1普通 ・サラブレッド系一般。ダート1500メートル、馬場は重。 この13時50分発走の8レース で高崎競馬に幕が引かれることになろうとは。 真っ白なコースで馬群を引っ張るのは水野貴史のムーブメイト。 3コーナーから人気のファーストルーチェ、ブラックベスがまくる。 直線、この7枠両馬が壮絶な叩き合いを演じる。 6キロの斤量差を活かして、ゴールではファーストルーチェがクビだけ先着した。 鞍上は高崎唯一の女性騎手の赤見千尋。 故障したライトシーザーを丸山侯彦が下馬してゴール前を引いていく。

7Rパドック。中央は金井騎手のインカラリック 高崎を代表する丸山侯彦騎手

雪は次第に強くなっていく 8Rのゴール前の叩き合い。これが最後のレースに

「降雪のため、9レース以降は開催中止となりました」あまりにも酷なアナウンスが響いた。 高崎大賞典だけでも発走時間を繰り上げることができなかったか、 せめて除雪車を入れながらしばらく様子を見ることができなかったか。 最後なのだ、高崎は。ファンは待ってくれたはずだ。 急遽、行われたジョッキーによるファンへの別れの挨拶。 馬場に騎手全員が整列するなか、木村芳晃が代表で前に出た。 「俺はまだまだやりたかったんだ。 今日だって高崎大賞典を勝つつもりだったんだ」声援に応えた木村は怒りに満ちていた。 ファンを交えた三本締め、 勝負服やサインボールをスタンドへと投げるジョッキーたち。 しかし、その表情はセレモニーとは思えない憮然としたものだった。

そして、主催者を代表して群馬県側の挨拶。警備のためだろう。 木村の時にはいなかった県職員がファンの前に割り込んだ。 凍てつく寒さのなかファンは雪まみれになりながら、最後の儀式を見守っていた。一方、 県のお偉方は部下に傘を持たせたまま、空々しい文句を吐き重ねた。 ファンや関係者の気持ちを無視し続けた群馬県の姿勢が象徴されている気がした。 馬場には新高崎競馬応援団の「境町新競馬場で会いましょう」の横断幕が掲げられ、 「誰が競馬場を潰したんだ!」「堀江に参入させろ!」との怒号が聞こえた。 だが、それは散発的なものに過ぎなかった。 競馬場を出ると、関係者が火をつけたのだろう数発の打ち上げ花火が自暴気味に開くのが見えた。 やりきれない、このままでは終われない。 胸に何かがつかえたような気分に襲われたが、目の前にあるのは 確かに高崎競馬が終焉したという事実だけだった。

悔しさを隠せぬ木村騎手 新高崎競馬応援団は存続アピール

群馬県の経営責任はどこに行ったのか マスコットのタッキくんもファンに別れ

追記:
場内では新高崎競馬応援団 によるファンクラブの会員募集活動が行われていた。 新競馬場設置は遙かな道のりが予想されるが、 困難を乗り越えて前に進んでいくことを期待したい。 斬新なアイディアを生み出せば、思わぬ展望が開けるかもしれない。 既存の人気馬や地方競馬を破壊した人に寄りかかる安易な方法で、 ファンの支持を失う軽率な行動にだけ気をつけてほしい。良いブレインが現れればとも願う。

再追記:
応援団ブログに「ハルウララ号は、参加いたしませんので、ご安心下さい」との管理者の コメントが掲載された。

| | コメント (6) | トラックバック (19)

2004 競馬ニュースハイライト

もう2004年も終りを迎えようとしています。世界は最後まで天災に見舞われました一年になりましたが、競馬界にとっても激動の一年だったのではないでしょうか。ベストいくつと順位付けをするのは難しいので、なあなあと馬耳東風なりに振り返ってみたいと思います。

やはり話題をかっさらったのは弥生賞、セントライト記念を勝ったコスモバルクでしょう。岡田繁幸総帥、五十嵐冬樹、田部師のトリオとワンセットになって、騎乗方法やらなんやらオオモメだったり^^;。あんまり言うことを聞かないもんだから、岡田総帥が怒って有馬では「絶対ロブロイマーク指令」なんぞ出す始末。その結果、バルクフリークの柏木集保には 「おろかなこと。それではG1は勝てないだろう。ずっと…」「コスモバルクと五十嵐冬樹騎手は、当然、従者や下僕ではない」と言われ放題。ドバイ挑戦はどうなりますことやら。

もちろん、ダービー馬も忘れてはなりません。 NHKマイルC→日本ダービーをぶっこ抜いたキングカメハメハ。クロフネ、タニノギムレットの雪辱を松田国師が果たした!との賞賛も束の間。秋に神戸新聞杯を勝った後、故障で引退に追い込まれると手のひらを返したかのような松田国批判のオンパレードとなりました。げに怖ろしきは世論かな。。。 タップダンスシチーの凱旋門賞挑戦もありました。飛行機のトラブルで一旦は中止に追い込まれながら、 本番2日前に輸送するという離れ業をやってのけました。こういう直前輸送もあり!という可能性は示したかもしれません。秋三冠のゼンノロブロイは内容は濃かった割には目立たなかったかも。

6月、武豊の競馬ブック取材拒否事件ってのもありました。これは競馬の正史には残りませんけどね。武豊がブックのレース評に頭にきてコメントを拒否したって話ですけど、競馬マスコミの未成熟性を露わにさせた事件だったのではと思います。ジョッキーで言えば、逝去された竹本貴志騎手の事故もありました。言葉にできないほど、非常に残念な事故でした。また、正史から消えるだろう(というか消されつつある)のが堀紘一のデキレース騒動。「日高の常識は世界の非常識」と題してギャロップに2面ぶち抜きで、「オレが買おうとしていた馬がデキレースで盗られた!」と生産者やセリ業者を大批判しましたよねぇ。結局は堀紘一の勘違いだったわけで、「新聞記者魂がよみがえってきた」と大見得を斬った割には以後は沈黙。でも、生産地に疑問を投げかけたのは意義はあったかと。

地方競馬にとっては激震が続きました。北関東廃止決定、笠松や岩手、名古屋の存続も不透明なままです。ライブドアの赤字補填提案を蹴った群馬県のやる気のなさにはあきれるしかありませんが。ライブドアを地方参入させることについて強い異論も出されましたが、その有識者たちがライブドア以上の良案を持っているかというとそうでもなく、競馬界の無力さを感じさせられもしました。高崎競馬では民間の力で競馬場をつくろうという動きも始まったそうですが、 いきなりこんな人に力を借りようとしたのにはガッカリでした。批判のオンパレードにハルウララを客寄せに呼ぶという案はやめるようですがねぇ。

で、拙ブログで何度も取り上げた、そのハルウララ強奪騒動。懸命に育ててきたハルウララを無償で譲り受けた馬主が持ち去ってしまったわけです。未だに安西美穂子オーナーは週刊誌などのメディアを使って、 高知競馬や宗石師の中傷を続けています。その影響で一般世間では「ハルウララを酷使する悪徳調教師からウララを救った善人馬主」という間違った認識が一般的です。しかし、ネットの競馬ファンの間では高知競馬擁護論が主流を占めつつあり、強奪騒動直後から記事を繰り返し書いてきた身としては、その一助になれていたらネットの端っこでブログをやっていた意味もあったのかなと思っています。

競馬系のブログが雨後のタケノコ状態になったのも2004年の特徴。競馬ファンが情報を発信しようと、ネットが活性化するのは大歓迎です。トラバなどを通じて、サイト間の交流もこれまでになく密接になりました。 Milkyトラセンといったブログポータルができたのも大きかったですね。馬耳東風は年明け早々にも100万ヒットを回りそうで、コツコツと続けてきた末の到達になれば、個人的にはひとつの節目になるのかなと考えています。これもご贔屓いただいている読者のみなさんのお陰です。来年もよろしくお願い申し上げます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.12.28

有馬記念回顧 希代のマッチレースに酔いしれる

ひと、ひと、ひと。 12万人の観客で埋まったオーラス中山競馬場。 「今日はシンボリクリスエスは出ないの?」 「今年の皐月賞はサクラが勝ったんだっけ?」 周囲の会話からは普段は競馬をやらない ライトファンが大勢押しかけているのが分かる。 今年の本命はゼンノロブロイと決めたものの、 相手はどの馬を買えばよいか、見当がつかなかった。 データ解析の多すぎる印はその現れだ。 ヒモはパドックを見て決めようと思っていた。

馬体重が発表された。デルタブルースは+18キロ、 シルクフェイマス+14キロ、ハイアーゲーム+12キロ。 過去10年、10キロ以上の増減のあった馬の連対はない。 菊、JCと激走したデルタは調教を加減したのだろう。 シルクは減っていた馬体が戻った感じで、状態は悪くなさそうだった。 驚かされたのがタップダンスシチー。 七分のデキと聞いていたのに、走れる状態に仕上がっている のが素人目にも分かった。 ロブロイの相手はシルク、タップ、ツルマルの3頭を本線にすることにした。

スタートしてハナを切ったのはタップ。 番手にヒシミラクル。最内ロブロイも包まれるのを嫌って果敢に前に行く。 11秒台を刻むタップ十八番の消耗型の激しいレース展開に。 4角を回っても、2頭のマッチレースになることは明らかだった。 脅威の粘りを見せるタップ。しかし、 最後にロブロイが半馬身、ねじ伏せて秋三冠目を奪取した。 すばらしいレースだったと素直に思う。 堂々と自分の競馬をしたタップ、 それをマークして一騎打ちに持ち込んだロブロイ。 スローペースの瞬発力勝負ではなく、力と力のぶつかり合いのレースを 勝ち得たことでロブロイは真の名馬になったのではないか。 馬連1280円的中。

タップも負けて強し。2分29秒5のレコード演出は衝撃的。 来年、ロブロイはキングジョージを目指す予定だから、 本格化なったロブロイとタップの対戦はこれが最後かもしれない。 お互い完調の仕上がりでの戦いをもう一度、見たいものだが。 3着に鋭く脚を伸ばしたシルクフェイマス。 やはり宝塚記念の上位馬は強かった。 4着ダイタクバートラム、5着デルタブルースも地力は高い。 コスモバルクは11着と大敗。このシーズン5戦目で、魂も身体も空だった。 例え先行策を取っていても、タップの相手ではなかったはずだ。 ドバイなど行かずに、しっかり休養させてほしい。

追記:
大勢のファンで埋まるのは良いことだが、 身動きが取れないまま、何度も将棋倒しになりそうなことがあった。 しっかり安全対策を取らないと、明石と同じ悲劇が競馬場で起こりうるかもしれない。 立錐の余地もなくなったら、室内から外へ出ようとする人の流れを規制するなど、 JRAは何らかの策を講じるべきではないか。 事故で観客が死ねば、競馬のイメージダウンは計り知れない。

| | コメント (4) | トラックバック (5)

2004.12.23

有馬記念枠順確定 ペ・ヨンジュン馬券は炸裂するか!?

>>有馬記念枠順(JRA)

1番人気が予想されるゼンノロブロイは最内の1番枠。 道営コスモバルクは4番、タップダンスシチーはなかほど9番を引きました。 大外15番はダートの帝王・アドマイヤドンです。 中山2500メートルは3コーナーからスタート。 ゴールまで6つのコーナーがあるので、距離をロスせず内を回ることが有利になります。 先行馬のシルクフェイマス、コスモバルク(先行すればですが)は 内枠を引いたのはラッキーでしょう。 後ろから行くヒシミラクル、ツルマルボーイは包まれない外枠は歓迎かな。 ペリエが下げるつもりなら、最内ゼンノロブロイの乗り方はひと工夫が必要です。

ところで、改めて枠順を眺めていてビックリ。 有馬記念は世相から読めと言われていて、 だったら今年の本命は韓流冬のソナタじゃないですか。 で、騎手欄を見ると、ペリエ、四位、五十嵐??? ペ・四・十??? ペ・ヨンジュン!!! この通り決まれば、ゼンノロブロイ→シルクフェイマス→コスモバルクなわけで、 けっこうありそうな組み合わせだけに恐ろしいっすね。 あるいはペリエ→4番→10番もありか。これだとゼンノロブロイ→コスモバルク→デルタブルースです。ヨン様(4)、チェ・ジウ(10)でも4-10か。秋の スプリンターズSの際にはイチローの背番号の51、つまり馬単5→1が異常に売れて、 実際にそうなったわけです。今回は果たして。。。

| | コメント (0) | トラックバック (10)

2004.12.22

現役続行宣言! タップダンスシチーは買い?

有馬記念が凱旋門賞以来のレースとなるタップダンスシチー。 有馬記念を終えて引退、種牡馬入りと伝えられていましたが、 オーナーサイドの意向で来年も現役続行が決まったと、東スポがスクープで報じています。 友駿ホースクラブの塩入満洋氏は会員から引退撤回の声が強かったとした上で、 「現在の状況では有利なシンジケートが組みにくい。それでもう一年走らせることにした」と述べています。 タップは募集価格3000万円(500口×6万円、会員330人)ですが、 9億5000万円近くをこれまでに稼いでいます。馬主孝行な馬だなぁ。

となると、問題は有馬記念で買うべきか買わざるべきかということ。 フランスから帰国後、今一歩の状態が続き、最終追い切りでも完調とは言えないようです。 それでも佐々木晶師は「走れる状態にはなった。今夏の金鯱賞を勝ったときよりは上」と、 打倒ゼンノロブロイをあきらめているわけではなさそうです。本当の状態は素人には?ですねぇ。 塩入氏は現役続行の理由のひとつとして「過去10億円を稼ぎ出した馬は4頭しかいないので、 うちのも10億円を突破したい」とも言っています。 もちろん、有馬記念を勝てば10億円は超えるわけで、 そうなると今回は勝たないってことでしょうか?

ちなみに凱旋門賞から有馬記念へと駒を進めた馬には、 1969年のスピードシンボリがいます。そして、スピードシンボリは見事に勝利を飾りました。 また、同じグランプリだからというわけではないでしょうが、 宝塚記念と有馬記念を両方とも制した馬が多いのも事実。イナリワン、 メジロパーマー、トップガン、グラスワンダー、オペラオーなどなど。 ゼンノロブロイらを全く寄せ付けなかった宝塚記念のポテンシャルからは 圧勝されても納得なわけで、タップ取捨は最後まで迷うことになりそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2004.12.21

フェアリーS回顧 内枠の人気馬を買うリスク

さくさくっと先週の回顧。 フェアリーS、データ解析ではカシマフラワー◎。 ほぼ死角がなく、連軸として申し分ない馬だったんですよね。 ところが、道中は良い具合で進んだものの、 4角で進路をなくす大きな不利。 ゴール前でようやく伸びてきたものの3着がいっぱい。 まともなら1着争いだっただけに、 吉田豊の手綱さばきが非常に残念でした。 先週のペールギュントに続けて、同じような騎乗ミスで馬券不的中。 内枠の人気馬を買うリスクと言えばそれまでですが。

勝ったのはグラスワンダー産駒のフェリシア。 新潟2歳Sの4着馬で、 これで新潟2歳Sの1~4着はすべて重賞勝ち馬になりました。 年が明けて、新潟組は新勢力の台頭をどこまで凌げるか。 2着に1戦のキャリアで1番人気に推されたペニーホイッスル。 良く差してきましたが、クラシックでどうこうという 雰囲気はありませんでした。 重賞は手が届きそうですけど。 単穴に期待したマイネデーセルは惨敗9着。調子落ちですね。

西は阪神牝馬S。気になった馬が2頭いて、 牡馬相手に戦ってきたシャイニンルビーと連闘メイショウバトラー。 シャイニンから馬連、3着になりそうなメイショウからワイド。1番 人気のオースミハルカが果敢に前に行くなか、 メイショウは武豊が好位に抑える新境地の競馬。 直線、オースミハルカが失速、 内をついたヘヴンリーロマンスが1着。 2着にダイワエルシエーロの追撃を振り切ったメイショウバトラー。 ワイド1150円、810円的中 。こっちが馬連だったかorz。

メイショウバトラーは武豊ならではの騎乗。 こういう競馬が板に付いてくれば、グッとこれからの選択肢が広がりますね。 フェブラリーHを勝ったメイショウホムラの貴重な産駒ですから、 マイナー血統の活躍を見るのが好きな私としては頑張ってほしいなぁ。 勝ったヘヴンリーロマンスはサンデー×サドラーズウェルズの世界的配合ですが、 馬体に身が入ってきました。来年のエリザベス女王杯が楽しみと言ったら鬼が笑うかな。 オースミハルカはさすがに激戦の疲れか。 ダイワエルシエーロは外枠の分の3着かな。

今週はオーラス有馬記念。 重賞対談、毎年恒例の世相切り予想を更新しました。 なんとしても一発勝負で一年の収支をプラスに持って行きたいっす。
>>重賞対談・有馬記念2004

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.12.20

JRAからのクリスマスプレゼント

先週、JRAからPAT会員宛に届いていた封筒。 つまらんチラシかと思いつつ開封すると、 DVD、ポストカード、レーシングスケジュールなど、 けっこうファンには嬉しいものが入っているじゃありませんか。 220万の会員へ贈られるJRA創立50周年の記念品ということらしいです。 規約から「学生・生徒」の文言が削除されるのと、 出走が8頭以下のときは枠連の発売がなくなるなどのお知らせも入っていました。 来年から大学生でも晴れてPATに応募できるわけですな。

「有馬記念メモリアル」と銘打たれたDVDは シンザン、テンポイント、ルドルフ、オグリなど7レースを収録。 関係者のインタビューもあったりして、なかなかグッドです。 いや、もちろんトウカイテイオーの年はインタないっすけど^^;。 ポストカード5枚はメジロラモーヌ、ナリタブライアン、シンボリクリスエス など。5頭を選んだにしてはラモーヌは渋いな。 もしかしたら、もっと種類があるのかもしれません。 JRAからの粋なクリスマスプレゼント、来年もやってくれるといいなぁ。

JRA創立50周年の記念品

| | コメント (3) | トラックバック (2)

2004.12.14

バルク追い込みに変身? 有馬記念へ総帥の秘策

いよいよ年の瀬、有馬記念がやってきます。 ゼンノロブロイが勝てば秋GⅠ3連勝となり、 2億円のボーナスが支給されます。 もちろん、そうはさせじとライバルたちも虎視眈々。 凱旋門賞以来となるタップダンスシチー、 GⅠ現役最多勝のヒシミラクル、ダートから転戦してくるアドマイヤドンなどなど。 しかし、最大の注目はやはりクラシックの主役を張ってきたコスモバルクに違いありません。 13日には滞在する大井競馬場で、600人の観衆を前に軽快な公開調教を披露しました。 軽く右ムチをいれただけで、5F62秒5の好時計をマーク。順調な調整をアピールしました。

この公開調教をじっと見守っていたラフィアンの岡田繁幸総帥ですが、 相変わらずバルクへの入れ込みぶりは半端ではないようです。 皐月賞2着、菊花賞4着、ジャパンカップ2着と、 もう少しで栄冠に手が届きそうなだけに「有馬記念で2着はいらない」と 高らかに勝利宣言をしてしまいました。 そんな岡田総帥にはバルク必勝の秘策があるようです。

「勝つためにはゼンノロブロイを徹底的にマークして、ロブロイの半馬身後方、 中団より後ろ からの競馬をします」と宣言した。 「ジャパンCでの差はかなり決定的なものだったが、バルクはロブロイにマークされていた。 あの形では勝てないが、今回はタップダンスシチーという強力な逃げ馬がいる。 ペリエもタップを楽に逃がすことはできないから、早めに仕掛けるはず。それなら勝機が出てくる」と岡田氏。 昨年のジャパンCでシンボリクリスエスがタップダンスシチーを捕らえ切れなかった ペリエ騎手のトラウマを利用する作戦を考えついた。 (デイリースポーツ)

ペリエのトラウマですか。 「馬を射んとせばまず将を射よ」ってこと? 逃げるタップを早めに捕えに行ったペリエを外から差しきると。 京都大賞典でロブロイを負かしたナリタセンチュリーのイメージかな。 ということは、バルクに追い込む競馬をさせるということですけど、 あの馬にそんな芸当ができるんでしょうか。 総帥は五十嵐冬樹騎手に「たとえ口を割ってもロブロイの後ろに控えるよう指示した。彼も納得してくれた」 と自信満々。五十嵐も「ジャパンCで返し馬をできたように、馬に落ち着きが出ていることは間違いない。 抑えます」と承諾した模様。 セントライト記念で総帥の指示に反してレコード勝ちさせたように、 五十嵐は気分を損ねずハナに行かせたいのが本音。 それで、総帥としては何が何でも抑える確約を取ったんでしょう。

前走はルメールが巧くマグナーテンの番手で折り合わせたし、 リングハミとノーズバンドの効果もあったのか、 現時点でのポテンシャルは出せたと思います。 しかし、口を割っても抑えるとは穏やかではないですな。 素人が言うのはおこがましいですが、 競馬は馬をいかに気持ちよく走らせて4角まで持ってくるか が第一じゃないですかねぇ。 展開を利用したり、騎手の駆け引きで前に持ってきたりというのは、 道中までエネルギーを浪費させなかった前提の上に成り立つ話ではないかと。 無理に脚質を差しに転じさせて、策に走るのはリスキーなんじゃないかなぁ。

今年のダービー、総帥はペースメーカーや距離適性のない持ち馬まで参戦させました。 その作戦は裏目に出て、マイネルマクロスはバルクを潰し、 コスモサンビームは骨折、マイネルブルックは予後不良という最悪の結果を呼んだわけです。 「策士、策に溺れる」 、ダービーで学んだであろう教訓でしたが、 有馬記念では逆に「スタンドの総帥、本馬場のバルクを走らす」っつーことになるのでしょうか。 ともあれ、バルクファンとしては印をどうすべきか、足りない頭を悩ませるばかりです。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

朝日杯FS回顧 新潟2歳Sの軽視が敗因

2歳チャンプ決定戦、朝日杯FS。 1番人気の絶対性と安定したレースぶりから ペールギュント◎!にしてしまったんだよなぁ。 週半ばまではストーミーカフェだって決めてたのに。。。 ストーミーカフェは調教がイマイチだったので、 印を下げてしまいました。レースはハイペースで逃げた ストーミーカフェが直線半ばまで粘ったものの、 早めに仕掛けたマイネルレコルトが2馬身差も突き放して勝利。 1分33秒4はレコードタイム、阪神JFに続いて関東馬ワンツー。 坂路が延長されたって、活躍の理由はそんな安易なことじゃないっすよね。

マイネルレコルトは新潟2歳S組だってんで、 先入観で一段、低い見方をしてたなぁ。 1200、1400時代のレースじゃないってことでしょうか。 2着ショウナンパントルは阪神JF勝ち、 3着スムースバリトンも東スポ杯勝ち。 新潟組がこれほど2歳戦線を席巻したことがあったかな。 レコルトはチーフベアハート×タイテイエムという地味な配合。 産駒、生産牧場、厩舎はGⅠ初制覇だそうです。 後藤の積極的な騎乗が光りましたね。 レース後はいつにない真面目なインタビュー。 「新潟で被災された方に夢を与えるレースをしたいと思っていましたが、それが叶って嬉しいです」 でも、この馬、福島デビューですから。残念。 ともあれ、皐月賞までは印は必要な馬かも。

2着ストーミーカフェは秀でたスピードの持ち主ですねぇ。 個人的に好きなアドベガ産駒なので今後が楽しみ。 だったら本命打っとけ>俺。 スピードを制御できるようになれば、サイレンススズカに化ける可能性もあり。 3着ペールギュントは4角で最後方まで下げてしまっては競馬になりません。 橋口師も怒っていたけど脚を完全に余していましたから、 小牧の騎乗ミスと言わざるを得ないですね。 今の中山の馬場はペースが速くても前は止まらないのは常識で、 橋口師もいつもより前に行かせると宣言していましたから。 穴馬に期待したマルカジークは出遅れて9着。次走で再度。

ところで、豪華メンバーと謳われた香港遠征組は揃って惨敗しました。 マイルのデュランダル5着が最高で、テレグノシス、ダンスインザムードらは二桁着順。 スプリントは地元のサイレントウィットネスが13連勝、 ヴァーズはジャパンカップ6着のフェニックスリーチが勝利。 日本は叩き台かい。末筆ですが、日本競馬に偉大な功績を残した ノーザンテースト、個性派として記憶に刻まれ続けるメジロファントムのご冥福をお祈り申し上げます。 鳴尾記念、勝ったサクラセンチュリーは母父がノーザンテースト。 確かにその血は次の世代へと受け継がれています。

| | コメント (0) | トラックバック (4)

2004.12.08

速報・ライブドアとの協議打ち切り 高崎廃止決定的に

>>時事通信
群馬県の高崎競馬への経営参画については、 小寺弘之知事が8日の県議会での答弁で 「提示されたプランは、これならやっていけるというものではない」とし、 同社との協議を打ち切ることを明らかにした。 これにより、高崎競馬は12月末での廃止が決まった。

残念ながら、高崎存続の可能性はなくなったと判断せざるを得ない状況です。 赤字補填というライブドアの好条件を蹴った群馬県は、 廃止に伴う行政責任をしっかり問われなければなりません。 競馬場跡地の再開発についても 公正な事業が行われるかどうか、監視していく必要があります。 一方でライブドアと高知競馬は業務提携することで基本合意しました。 9日に堀江社長と前田管理者が記者会見して正式発表する予定です。 地方競馬を再生させて、群馬県の目の節穴ぶりを証明してほしいです。

| | コメント (3) | トラックバック (6)

2004.12.07

けっこうやるな、フトシの弟… 地方ジョッキー恐るべし!

いや、フトシの弟と言っても、クスリで塀の中へ行っちゃった小島太の舎弟ではありませんよ。中央移籍でバリバリ活躍している小牧太の弟、小牧毅騎手のことです。先週、阪神で行われたキタノカチドキメモリアル、最低人気(7頭立てですが)の公営園田のホウヨウソウルが逃げ切って波乱に。鞍上は有馬澄男騎手だったんですが、名アシストしたのが小牧毅のギンガハーバーでした。

道中は番手でフラフラしながら後続にふた。決してホウヨウソウルに競りかけず、スローペースに落とします。 4コーナーではしっかり後方確認してから、微妙に外に膨らむコーナーリングで差してきた安勝コスモキララと武幸ウォーターヘンリーをブロック。ウォーターヘンリーは行き場をなくして圏外にサヨナラです。そうこうしているうちにホウヨウソウルは1着でゴール。小牧毅のギンガハーバーも3着に入りました。

レース後のコメント。小牧毅「園田の馬が先行していたし共倒れにならないよう運びました。後ろを待っていた分の3着でしょうね」。仕掛けを遅らせて、スピードアップしてきた後続馬に壁を作ったのはお見事。 3番手から競馬を進めて2着だった武豊ツルマルフレンチのコメントは「前の馬がフラフラしてロスがあった。それを思えばよく走っている」。 武豊に自分の競馬をさせず、安勝と武幸を4角で葬り去る なんてスゴイ芸当じゃないっすか。もちろん、戒告、過怠金なんてありません。

勝った有馬澄男は廃止になった中津競馬のトップジョッキー。 1年間厩務員をした後、園田で騎手に返り咲いた苦労人だそうです。通算3700勝、47歳の男のJRA初勝利でした。「まさか勝てるとは思ってませんでした。また挑戦しに来ます」とレース後は興奮気味だったとか。コスモキララから買っていた競馬ブログさん は残念でしたけど、ワールドスーパージョッキーSで1頭取り消しになりながら 1ポイント差の3位になった内田博幸といい、地方騎手の恐ろしさをしみじみと感させられた週になったんじゃないですかね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2004.12.06

阪神JF回顧 桜戦線、再び混沌

2歳女王を決める阪神ジュベナイルF。 断然人気はファンタジーSを快勝したラインクラフト。 こんなオッズじゃ買えねえだろと思いつつも、 ファンタジーSの内容の濃さに◎を打ってしまいました。 早熟のエンドスウィープ産駒らしい完成度の高さがあり、 脚質も同じ父を持つ去年のスイープトウショウのような問題点はありません。 普通に乗れば勝てるだろと思ったんですが、勝てないのが 2歳戦の怖さなんだよなぁ。 ○アンブロワーズ、▲リヴァプールを本線にバラバラと馬連で。

レースはテイエムチュラサンとキャントンガールが逃げる スローな流れ。先団に函館2歳Sを勝ったアンブロワーズ、 中団ラインクラフトは少し折り合いを欠いたかな。 2番人気ライラプスはさらに後ろ。 直線で先に抜け出したアンブロワーズに大外を回した ラインクラフトが襲いかかります。しかし、 その2頭を内から抜けて差しきったのがショウナンパントル。アタマ差アンブロワーズ。 成績が芳しくないはずの関東馬のワンツー。リヴァプールは調子落ちかなぁ。 勝ち時計は1分35秒2。同日の未勝利戦とコンマ2秒差という平凡な結果に。

勝ったショウナンパントルは一貫してマイルを使われてきた馬で、 新潟2歳S、デイリー杯と牡馬と戦ってきた経験がモノを言いました。 やっぱサンデー産駒は強いわ。 アンブロワーズはプラス22キロの馬体重でしたが、 函館2歳S組のレベルの高さは指摘されていた通りですね。 大坪御大は太めと言っていたけど、 素人目で見る限りは走れる馬体には充分に仕上がっていました。 先行馬を追ってバテさせない ホワイトが騎乗するなら、桜花賞でも勝負になりそう。

ラインクラフトは3着まで。 大事に外を回した分の負け。 それでも福永は勝てると思ったのでしょうけど。 上位3頭は仕掛けのタイミング、 内外のコース取りひとつで、いくらでも順位は入れ替わるはずです。 ラインクラフトが圧倒的に力が抜けているわけでないことが分かって、 桜戦線は再び混沌としてきました。もちろん、 今でもラインクラフトが最有力候補であることには違いありませんが。 新星の登場もあるかもしれませんし、 冬の間もオープン戦や新馬戦に注目したいですね。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2004.12.05

在庫一掃過去ログ行きセール

ひさびさのお休みを利用しまして、 ガーっとやったことと言えばサイトの整理orz。 ちょっと早い馬耳東風の年末大掃除っす。 とはいえ、まだ整理しなきゃいけないところはあるんですけど。 一から何かを作ったわけではないので、 目新しいところはありませんが、ご興味あれば覗いてみてください。

オケラセラから再収録したコラム8本は馬の話は馬に訊けへ。 今年5月から9月分で武豊取材拒否騒動に加筆修正したものや、 一連のハルウララ強奪の初期のものを選びました。 データ解析(予想)は一挙に京王杯SCからジャパンカップまで^^;。今年も惨憺たる結果です。 重賞対談は去年、今年分。 BBSのログもUPしました。 廃止にした古のクラシッククリニックは馬耳東風の黒歴史なんですけど。。。

>>馬の話は馬に訊け
>>04年の「今週のデータ解析」
>>重賞対談index
>>過去ログ倉庫

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.12.03

ライブドア参入を地方競馬改革の契機に

各地の地方競馬に馬券販売委託をオファーしているライブドア。 廃止の方向が打ち出されている高崎、笠松とも 交渉を行っていましたが、高崎については参入の扉は閉ざされつつあるようです。 11月26日、群馬県はライブドアに求めていた 数値的な試算を含めた具体的な資料が期限までに提出されなかった として、存続の検討を行わない方針を決めました。 最初から取り合う気もなく 存廃議論を放棄した群馬県の姿勢には納得できませんが、 「廃止ありき」の行政を覆す戦略がなかった ライブドアの緩慢さも問題です。 トップの決断がいくら早くても、 相手方との綿密な連絡信頼関係を醸成する努力を現場が怠れば 交渉は巧くいきません。 私も仕事上、ライブドアと折衝を試みたことがありますが、 社会常識や相手先との人間関係を築いていくマンパワーが 社員全員に浸透しきれていないのが企業の弱点ではないか感じさせられました。

一方、笠松では岐阜県に対してライブドアの新しい提案がなされました。 競馬事業に関する公益法人を設立して、赤字分を寄付行為で補填する仕組みを 作ろうというのです。これを受けて1日、 岐阜県知事は「競馬が地方財政に貢献する使命は終わった」 として収益分配を放棄する旨、発表しました。 どういうことかというと、赤字ならライブドアが責任を持って払ってくれよ、 その代わり黒字でも御上に上納する必要はないからさ、ということです。 競馬場跡地で再開発計画を進めたい群馬県とは違って、 岐阜県は税金での補填さえしなくてよいのなら廃止しなくてよいという立場です。 廃止を前提に設置された経営問題検討委員会は「速やかな廃止」を 最終的に答申しましたが、岐阜県は ライブドアの提案が経営リスクを担保できるものかどうか検討する 外部機関を設けることを決めました。 県知事は「早急にライブドアにお伝えし、協議を重ねていきたい」としていて、 笠松の命運はこの外部機関の議論に委ねられることになりそうです。

こうした高崎や笠松での存続運動を水面下から支えているのが 民俗学者の大月隆寛氏です。中津廃止の際も現地の人々の中に入って 活動をした大月氏でしたが、今回もライブドアと関係者の仲を 取り持つなど、民俗学者らしいフィールドワークを見せています。 しかし、日経新聞の重鎮、野元賢一記者は、 この大月氏の動きを苦々しく思っているようです。 野元記者はネットコラムで 「冷静に現実を直視すべき」として ライブドア参入に否定的な見方を示しています。

ライブドアはネット販売を掲げているが、 必要なシステム開発は各場まちまちなハード、賭式に対応しつつ、 不正侵入の防止や個人情報の保護といった条件を満たす必要があり、 間違いなく高くつく。… 地方の馬券発売の委託手数料だけで、初期投資を回収できるだろうか?… 売り方もブランドイメージもダメだが、 最大の問題はコンテンツの劣化。「ネット販売で売上が飛躍的に伸びる」など、 現状を知らない人の空理空論にほかならない。

また、大月氏に対しては損益分岐点など具体的な数字を出していないと批判します (ライブドア案に大月氏が深く関与しているとした上で)。

数字を出さない心理を勝手に忖度してみる。 大月氏のタイプの論調は「赤字はすべて主催者の責任」との立場に立つ。… 内きゅう制度に伴うきゅう舎の人的コストの肥大化こそ、 昔も今も日本の競馬事業の最大のネックである。… きゅう舎発の存続論は、常に感情論の域を出ることがない。 数字を踏まえた議論に立ち入ると、ヤブヘビになるからである。 …万一、本格的に経営に関与すれば、 今はきゅう舎人(大月氏の表現を借りれば「うまやもん」)にとって 救世主に映る堀江社長は、自治体よりはるかに恐ろしい敵となろう。 (サラブnet)

野元記者はライブドアの事業の採算性への疑問や 厩舎運営のコストカットの可能性などを指摘しています。 これまで民間参入の許されなかった分野ですから、 野元記者の指摘はある側面では正当だと言えるのだろうと思います。 しかし、あと数ヶ月のうちに存続か廃止かを結論づけられる地方競馬の状況 を鑑みたとき、野元記者の主張する危うさ故に 行政の決定を受け入れることが(存続を願う側に立てば) 正しいとは合点がゆかないのです。 若手論客の須田鷹雄氏もライブドア参入には懐疑的な立場を 取っていますが、やはり今そこにある危機をどう回避するかという方策はなく、 長期的なヴィジョンを示すに留まっています。

全ての競馬場、全ての人馬が残れるならそれにこしたことはないが、 それはもはや難しい。…必要なのは地方競馬全体の、 あるいは少なくとも南関東を除く地方競馬全体のデザインを一から組みなおすことだろう …競馬場は厩舎とベタ付けでワンセット、という完全内厩制は限界に来ている。 これからは売り上げから逆算して養える量の人馬を前提に、 トータルの開催規模を減らして地区間場外で補う方向に行くしかないだろう。 …高崎はその意味でも厳しい。高知の方がまだ理屈としてはありうる。 … 輸送コストというのはもうちょっとどうにかならないかとか、 番組を全国で統一できないかとか、そういう地味な話が重要になってくると思う。 …ライブドアを救世主と崇めていればその間は現実を忘れられるのだろうが、 その先がどうなるかという想像力くらい持っていないと本当にみんな死んでしまう。 (須田鷹雄の日常・非日常)

完全内厩制の撤廃、地方競馬の横断的連携は個人的にも 不可欠な改革だと考えています。 しかし、これは1年や2年で実現するものではありません。 全国でバラバラに開催することをやめて、 最低限の競馬場だけ残して、そこで賄えるだけの人馬を外厩制度のなかで生き残らせる。 須田氏の主張は自分でも書いているように非常にシビアです。 はっきりと名指しすることは避けていますが、時間的なリミットから 北関東、東海は切り捨てるしかないと考えているように見受けられます。 もちろん、須田氏の案もライブドア参入と同じくリスクがないものではありません。 競馬場を閉鎖することで、須田氏が恐れている 「市場の弱体化」「斜陽産業というイメージの定着」に 歯止めがかけられなくなることも十分にあり得るのではないでしょうか。

私はライブドアの事業計画が絶対的に信頼のおけるものではないと認めつつ、 地方競馬への参入を支持する立場です。 今、地方のドミノ倒しを食い止めるには他の手段がないからです。 インターネットで馬券が売れるかどうかは分かりません。 ただ、50代以上の4割がインターネットを利用する時代、 地方競馬ファンとの親和性が低いとは断定はできないのも事実です。 どこもこれもやってみなくては前例のないものばかりなのです。 当のライブドアは地方競馬の命運を握る責任を自覚して、 競馬事業担当部署を大幅に充実させ、短期的、長期的な構想を提示すべきでしょう。 ライブドアだけに任せておけば、地方競馬は迷走を始めるかもしれません。 そこで、もっと幅広く競馬の専門家集団を巻き込み、 10年、20年先を睨んだ改革案を練ってほしいのです。そこには 野元記者や須田氏のようなライブドアに懐疑的な有識者も参加させる度量の広さが求められます。 そのためにも岐阜県がライブドア参入を認めることが、新しい地方競馬の一歩になるはずです。

| | コメント (7) | トラックバック (4)

2004.12.02

浦和記念 ダンツフレーム転入初戦は敗退

1日に行われた彩の国・浦和記念を観戦してきました。船橋トーシンブリザード、笠松ミツアキサイレンス、大井コアレスハンターと面白いメンバーが揃ったこともありますが、やはり私がひかれたのは種牡馬復帰2戦目となるダンツフレームです。去年の宝塚記念を最後に中央を引退、種牡馬入りしたダンツフレームでしたが、華やかな競走成績に見合わない待遇にオーナーサイドは現役復帰を決定しました。しかし、10月20日の荒尾での再起緒戦では、よもや格下馬相手に2着に敗れる醜態。南関東転入後の浦和記念こそ、ダンツフレームが地方からGⅠを狙えるか真価を問われるレースになったわけです。

多くのファンで賑わった浦和競馬場

交流重賞とあって競馬場は盛況!名物の まぐろカツトリ皮などで腹を満たしながら、 7レースあたりから遊んでみることにしました。そして、やってきました浦和記念のパドック。ピンクのメンコがよく似合うダンツフレームの登場です。素人目では馬体も仕上がり、気合いもほどよい感じ。相手は強いけど、ダンツフレーム流しでいきましょう!いやー、でもトーシンブリザードとか川崎のモエレトレジャーとかも良いんだよね。 1番人気、蛯名のカイトヒルウインドも怖い。。。というわけで、トーシン-モエレ-コアレス-カイトヒルの BOXも買ってしまう弱気馬券になってしまいました。

好仕上がりにみえたダンツフレームだったが。。。

スタートしてハナに行ったのはモエレ。中団にトーシン、カイトヒル、後方からダンツという展開。序盤はスローペースかな。ペースがグッと上がってもモエレのリードは相変わらず。直線では独走態勢に入り、2着のカイトヒルに4馬身差をつけて圧勝。埼玉新聞杯を彷彿とさせる浦和での逃げ切りで、南関東の重賞は4勝目となりました。半弟はクローバー賞を勝ったモエレフェニックスで、伯父にノーザンコンダクトがいますから、十分な良血なんですよね。父トレジャーアイランドはダンチヒの直仔で、 スピードを活かした逃げには今後も注意が必要なようです。 馬連630円はトリガミ。ダンツフレームは見せ場なく9着。厳しい結果になりましたが、少しずつ調子を戻していってほしいです。このままでは、種牡馬の価値を下げただけになりかねませんから。

直線、独走態勢のモエレトレジャー 金子正彦騎手は浦和記念初制覇

ゴールの前で行われた表彰式はロープで場所を仕切っただけのもので、ファンとの距離はわずか2~3メートル。「馬が強かったんです」と金子騎手が勝利ジョッキーインタビューに答えると、「ちげーよ。金子、お前の腕が良かったんだ」と、すかさずオヤジの合いの手が入りファンは爆笑。金子騎手も笑いながら頭をかく。そんなファンとの距離の近さも、地方競馬の魅力だよなぁと再確認しました。結局、この日は5レースやって3レース的中したものの、馬券下手らしくがっつりマイナス。次こそはリベンジと心に誓いつつ、浦和を後にしました。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

« 2004年11月 | トップページ | 2005年1月 »