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2004.07.25

ポストサンデーはダンスインザダーク? 

今月、開かれた社台グループ中心のセレクトセール、 日高のセレクションセールは不況下とは思えない盛況ぶりをみせた。 これまで高額馬を独占してきたサンデーサイレンス産駒不在の今回 だったが、セレクトセールは売却総額76億8200万円、 セレクションセールは17億円と、事前の不安を吹き飛ばす結果となった。 セレクトセールではエアグルーヴの2004が4億9000万円(国内最高価格)、 セレクションセールではフジノプログレスの2003が4300万円(1歳最高価格)で取り 引きされた。この両馬ともダンスインザダーク産駒で、 ポストサンデーの座は息子のダンスインザダークとの声が高まりつつある。

これまでの国内セリ市場最高価格はトウショウボーイ産駒の サンゼウスがつけた3億5000万円だった。 この記録を更新した立役者は、ご存じフサイチの関口房朗氏である。 関口氏はアドマイヤの近藤利一氏との競り合いになっても全く降りる気配なく、 エアグルーヴの2004を競り落としてしまったのである。 昨年の牡馬のダンスインザダーク産駒の平均価格は2000万円程度だった。 関口氏は他にもゴーンウェスト産駒を2億8000万円、新種牡馬ジャングルポケット産 駒を1億円という実勢相場を明らかに超える額で購買していて、 エアグルーヴの2004も適正価格とはとても思えない。 だが、ダンスインザダーク産駒はスターバレリーナの2004が1億7100万円(トーセ ン)、サトルチェンジの2004が2億円(マイネル)で落札されている。 市場は「母系が一流なら2億円」というサンデーと同程度の評価を下したのだろうか。

今年7月現在、リーディグサイアーランキングでは ダンスインザダークはサンデー、ブライアンズタイムに次ぐ3位につけている。 今後、順当に繰り上がればダンスインザダークが 生産界をリードしていくことになる。 しかし、これまで輩出したGⅠ馬はツルマルボーイ、ザッツザプレンティの2頭だけ。 トップを独走するサンデーとは入着賞金で4倍、 アーニングインデックスでもダブルスコアをつけられている。 アーニングインデックスはトップテンに入っている サクラバクシンオー、フォーティナイナー、ウォーニングらより下回る。 冷静に考えると、どうも父の跡を継いで、すんなりと政権交代とは行きそうにない。

ダンスインザダーク産駒の急騰は 産駒そのものの絶対的評価によるものではなく、 期待料がほとんど の比重を占めたのは間違いない。 しかし、良質な繁殖牝馬がサンデーやブライアンズタイムなどの ロベルト系に染まる中、 どこまで成績を伸すことができるのか。 その道のりはセールの値がつりあがっていったように順調ではないだろう。 むしろ、血統図の更新から言えば、 ノーザンダンサー系のクロフネやダマスカス系のキャプテンスティーヴなどのほうが 有利な状況にあると言えるかもしれない。 それでも、圧倒的な力を持つ社台グループがサンデーにつけていた 繁殖牝馬をダンスインザダークに回し続けるなら、 サンデーに肉薄する産駒を出すのかもしれない。

絶対的なサンデーサイレンスの存在が消えた後、 そのポストを射止める種牡馬は何か。 今年のセールでは第二のサンデー産駒を我先に求めようとする、 先物買いの過剰相場だった気がしてならない。 「上がった相場は自らの重みで落ちる」という。果たして3年後、サイアーランキングはどうなっているのか。 ポストサンデーの争いは、まだまだ混沌としている。

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コメント

ブライアンズタイムは生きてます。勝手に殺さないで下さい

投稿: | 2004.07.27 17:26

名無しさん。失礼、大訂正しなくちゃ。凡ミスです。

投稿: うまむ@管理人 | 2004.07.27 22:34

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