競馬サイトの夜明けを綴る <No.1 序章>
ここ数年、爆発的なインターネットの普及によって、 私たち競馬ファンの生活も大きく変わってきた。 思い出してみてほしい。 ネットのない時代、ファンの頼るべき情報源は スポーツ新聞、週刊誌といった活字メディアと週末の競馬中継ぐらいしかなかった。 今や得ることの難しかった競馬ニュースも新聞発行と同時(あるいはそれ以前)に 手に入るようになり、各種のサイトによって成績などのデータも、 すぐさま調べられるようになった。もう分厚い競馬四季報を手元に置く必然性はなくなったのだ。 JRAはネットで馬券を買える仕組みをつくり、 ネットで競馬中継をするサービスも登場している。 ネットと競馬は切り離せない関係になりつつある。
一方、主催者や大手メディアとは別に、 ネット上の個人ファンの活動も広がり続けている。 わずかな料金でスペースを確保すれば、 誰でも自分のサイトを持てるようになったからだ。 予想、応援、批評、血統など、その内容はさまざまだが、 なかには、大手メディアと比肩するほどのアクセス数を持つ有名サイトも生まれている。 だが、星の数ほど生まれ、消えて行くのが個人サイトの常。 拙「馬耳東風 競馬データ予想」も古株と言われているが、 それでも8年足らずの歴史に過ぎない。 とはいえ、これまで競馬サイトの変遷を間近に見てきたのも事実。 忘れ去られつつある当時の歴史を書き残すことが、 黎明期をともに切り開いていった仲間たちへの責任かもしれないと考えている。 今後、数回に渡り、私なりの黎明期の競馬サイトの潮流をお伝えしたい。 記憶が定かでない部分も多く、間違いのご指摘や情報提供などいただければ幸いである。
次回は「94~96年 胎動期、競馬サイトは何を目指したか」の予定です。
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コメント
うまむさん こんにちわ
これすごい楽しみにしてます
個人サイトの寿命5年説とかありますが
馬耳東風8年!!
歴史の作り手として
目あたりにしてきたもの
すごく興味ありますね。。。
投稿: nonnnonn | 2004.05.06 12:03
nonnnonnさん、カキコありがとうございます。歴史の作り手なんてたいそうなものではないんですが、競馬サイトが立ち上がったころのことを残しておきたいなと思って。気長に待ってやって下さい。
投稿: うまむ@馬耳東風 | 2004.05.06 23:55